シリコンバレーの会社で働いていた30代の徒然なBlog

30代家族持ちで英語スキルは一人旅行レベルのザ日本のリーマンがシリコンバレーにある外資企業で働く事になった事を綴った日記。

色々変化ですよね。10月に入って。今回は懐古について

10月って色々変化ある月なんですよね。いわゆるQ4に位置づけされますし。直接的なところで言うと、値上げ。本当に色々値上げされています。気付ける値上げ、気づけない値上げ。様々な値上げがあるので、結果的にインパクト少ないですが、可処分所得が減ります。サラリーマンは10月に給料上がる人はそんなにいないと思いますので。なので、結構冬や来年に向けたことを考え始める月かなと個人的には思っています。

 

昔のボーナスは所得税0だった

 

ボーナスもらって喜ぶ人って今でも多いと思います。しかし、40代以上からすると昔のボーナスって非課税だったんですよ。それと比べると今って30%近く持っていかれます。税金。100万円のボーナスって100万円可処分所得だったんですよ。昔は。なので、凄く喜んでいました。これを踏まえると今のボーナスって全然嬉しく無いんですよね。だって30%取られるんですもん。だったら、普通に年棒とか株式(税率20%)とかでもらった方が良いですよね。

 

成果主義という虚構が隆盛

 

2010年くらいまで、日本では成果主義ベンチャー界隈では主流でした。新しい評価制度として持て囃されました。月給ではなく、年棒と言うスポーツ選手と同じような評価制度でその年にどれだけ成果を上げたかと言うのが評価対象でした。しかし、今思うのは経営側の都合に合わせた評価制度であると思っています。今でもこの評価制度を使っている企業は多いです。これの穴と言うのが、どうでも評価できると言う部分です。成果というのは個人が目標に対して300%の成果を挙げたとしても結果として会社全体でどうだとかの項目が入っていました。また、自己主張しづらい定性的な目標も入っており、完全成果とは名ばかりで穴だらけの精度です。年棒なのでボーナスもないですし、翌年の年棒交渉(評価)も1回だけがザラであり、その際に従業員側が主張するなんてこともありません。なので、針子の虎というか、形だけの制度でした。今でもこの成果主義を実践している企業は個人的に怪しいか本当に実践している企業だけかなと思います。今は個人と組織の課題の分離を明瞭化している制度を実践している企業が良い企業と個人的には思っています。

 

徹夜、会社に寝泊まりは当たり前

 

他社より1秒でも多く仕事する。みたいな文化でした。今では考えられません。残業代も見なし残業45h込み。みたいな時代です。あ、これは今でもそうだ、という企業があるかも。仮眠室を備える企業も少なくありませんでした。当時私が働いていた企業も仮眠室はありました。今は上場企業となっており、仮眠室も内容です(笑)。当時私が働いていた会社はimodeなどのキャリアサイトの新規サイトの開発や運営をしており、1つのサイトで数億売り上げを上げるようなビジネスモデルでした。今で言う、App storeなどと近似しているビジネスモデルです。ちょっと余談ですが、imodeもスマホの登場により、イノベーションのジレンマにより衰退し今は無くなりました。あの時、別な判断をしていたら今のようなGoogleAppleに主権を握られる事もなかったと思います。スマホ黎明期は日立やパナソニックなどもスマホを作っていました。勿論、言い方悪いですが、ゴミみたいなスマホでしたが。。。ちょっとこの部分も当時コンサルしていたので触れておきます。

で、このimodeのサイトとかはキャリア(ドコモやau)の審査があり、全国会議を通過すると承認され、サイトが公開できるという流れでした。もちろんローンチ日は守れよとキャリアからお達しが届くので、企業はそれを守るためにかなり労力を使っていました。懐かしい。。。なので、ローンチ2週間前からディレクションや開発に関しては徹夜、泊まり込みは当たり前でした。当時はそれが当たり前と思っていたので、なんの違和感もなかった事は今思うと恐ろしい事だなと感じています。ちなみに、当時はWIFIとかもなくて、エアエッジ的なリモートで128Kでの速度で仕事していたことを今でも覚えています。Mではないです。KBです。256kb速い!!!みたいな感覚を当時得たことを覚えています。今の世代の方々からすると考えられないと思います。

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2005年ですねー。あー懐かしい。

 

キャリアポータルサイト検索エンジンが搭載されたのは革命的だった

 

キャリアポータルサイトとして、キャリアメニュー、今で言う、ドコモメニューのサイト。ここにKDDIGoogleの検索窓を入れたんですよね。これがデジタルマーケティングの第一歩だったのではないかと個人的には考えています。結果、モバイルリスティングやモバイルSEOの市場が生まれました。検索を使うユーザーは8割近くおり、検索窓の上位を取ることは至上命題であったとも思います。懐古主義という訳ではありませんが、昔を知って今を創る。というのが王道だと思っています。ブレイクする事も可能性としてはないと思いますが、失敗するリスクもかなり低いと思います。なので、昔を知るという事はアイディアの発想背景としては、かなり重要なエッセンスであると思っています。大化けする事もないと思いますが、大失敗もないと考えています。

 

昔を知って、今を創る事を若手にはお願いしたいです

 

私自体、40代前半ではありますが、当然ながら若手ではありません。マネジメントや経営的な側面を仕事としており、現場からちょっと離れ始めています。現場は好きなので基本的に現場にいたいと考えております。しかしながら、年齢的な事も踏まえ、役割というのがあると認識しています。今の若い人はガラケーの経験はなく、スマホから始まっています。デジタルは日進月歩ではありますが、あえてデジタルの黎明期を知っている知らないで発想は変わると思っているんですよね。なので、おっさんが懐古主義でなんか言っているなーというよりは、そういう話もエッセンスとして取り入れ新しい発想を生んで欲しいなと思っています。今、スマホの新しいサービスも続々と出ていますが、正直10年続くようなサービスは一握りだと感じています。まぁ、おっさんではありますが、今の若手の背中を押せるような知識や経験はあるので、懐古を知るというのは結果当人の取捨選択ではありますが、プラス面が大きいのではないかと思っていますので、ぜひ、おっさんの意見も聞いてあげてくださいw