シリコンバレーの会社で働いていた30代の徒然なBlog

30代家族持ちで英語スキルは一人旅行レベルのザ日本のリーマンがシリコンバレーにある外資企業で働く事になった事を綴った日記。

うちのCEOは”もう帰るよ”というと"Thank you"って言う話

弊社はスタートアップの会社でグローバルに10弱の拠点を持っています。それはすなわち、多民族であり、人種の多さが故に文化の違いもあります。違いがあるのは問題では無いですが、こちらの一言が失礼だったりと何かしら気を使う部分も多いです。

 

 さて、唐突に話が変わりますが、弊社のCEOは人懐っこいところがあるのだろうと思います。それは、優しさであり厳しさでもあると思います。当然CEOとしての果断をしなくてはいけない事もあるだろうし、その経験の幅や深さは私とはスケールが違うだろうと思う。そこから自然と喜怒哀楽を伝える事が凄く上手になったんだろうと思います。

 

 

今まで日本の会社でしか働いた事が無いので何とも新鮮だった。

 

 

英語には”お疲れ様”という言葉が無いので帰る時は”Have a good night”とか”See you tomorrow”なんて言葉がよく使われるわけですが、英語は同じ返しをする事が(日本語もか?)多いので、まー、”Bye”等で返すわけです。

 

当然私も帰る時は”Hey Guys! See you tomorrow!”なんて言いながら帰るわけですが、そうすると皆、同じ返しで、まー気持よく帰るのです。

 

しかし、CEOはその私の”さよなら”に対して”Thank you”と言ってくれる

 

これを初めて聞いた時は、ちょっと感動しました。何も裏を感じない純粋な言葉として耳に入りました。勝手な私の解釈では”今日も、私の会社の為に働いてくれてありがとう”という意味で理解しています。ここで気付かされたのですが働くという事がどういう事なのか。

 

もしかしたらCEOの意図としては違うかもしれませんが、間違っててもいいんですよね。個人的に感動しているので。言うのが正しいとは言いませんが会社のスローガンとか社訓とかで感謝の気持ちを忘れずに!とかよくあると思いますが、そういうのって風化しちゃうしかと言ってわざとらしいのもあまり意を成さないわけです。

 

自然と出てくるこの’Thank you’という言霊とも言うべき力は素晴らしい。想像してみてください。今いる会社で代表取締役が”お疲れ様でした”というあなたの言葉に”ありがとう”と返してくれたら、ちょっと一考しちゃいませんか?

 

企業に雇われているという事をどう捉えるか。好きなことがしたいとかやりたい事をする。という目標自体は素晴らしいですが何処でどのポジションでやるのか。

 

そして、経営を仕切っているCEOから帰る時に言われると明日も頑張っちゃおうかなーとか心のなかで思っちゃうんですよね。

 

言うは易し行うは難し。

 

さて、シリコンバレーは夜の8時。帰る時間です。