シリコンバレーの会社で働いていた30代の徒然なBlog

30代家族持ちで英語スキルは一人旅行レベルのザ日本のリーマンがシリコンバレーにある外資企業で働く事になった事を綴った日記。

もうアプリマーケティングでCPIだけ追うのは辞めませんか?

昨今はゲームマーケティング費用の削減(良い意味でも悪い意味でも)が巷を賑わしている印象を受けます。ソーシャルゲーム企業はIRを見る限り”脱・ゲーム”と謳い、新しいビジネスを模索しているようです。確かにアップルのトップグロッシングを見ているとパズドラやモンスト、白猫等ある程度上位大手は殿堂入りしている印象です。しかし一方で、ドラゴンボールFate等の比較的新しいアプリも1位を獲得したりと貢献しています。しかし、30位以下に目を移すと「あぁ、前は5位とかにいたよね」みたいなアプリも散見されます。30位ですら凄いですがやはり寿命が短くなっている印象です。

 

まだCPIで広告打ってるの?

 

ひとつ言えるのは、アプリデベロッパーは代理店に広告配信を依頼します。代理店は代理店フィーを得て代理で広告を運用します。そして、その代理店に与えられるミッションは”この金額をこのCPIで◯◯件獲得すること”と指令書がデベロッパーより授与されます。そして、代理店は”仰せ仕った”と言わんばかりにCPCやCPIネットワークに配信します。その際に良かった悪かった(実績)としてお上であるデベロッパーに報告します。仮に、CPIが良くても”課金が悪かった”とか”リテンションレートが悪かった”とか言われて、代理店に不満が募る事も多々ありました。

 

これが今まで(というか今も?)のウェブ広告の在り方でした。しかし、昨今ROASというミッションも代理店に降りてきました。しかし実は代理店はこの方が付き合いやすいのです。

 

ROASになる事で、デベロッパーは代理店に”100万円を100日で回収して下さい”と依頼します。代理店は”わかりました、ではSDKのPostBackを許可して下さい”といいます。このPostbackはSDK企業が提供しているのでデベロッパーはただの利用者です。その為、代理店はSDK会社に問い合わせを行い、PostBack設定を依頼します。実際代理店がSDK提供者という事もあります。

 

インストールPostBackの後のPostBack

 

2015年までは日本はCPIを中心とした広告配信でした。しかし、2016年、これは予言になりますがアプリマーケティングの全体の3分の1はCPIからROASに移行すると考えられます。やはり、アドテクの浸透や良い代理店の付き合い方というところで今までに疑問を呈し、仮説を立てるようになりました。平たく言えばUSは既にROASやリテンションレートというインストール後のアクティベーションを重要視しています。

 

そんなこんなで、CPIからROASにKPIが移行する事で、代理店は代理店では無く、戦略的パートナーとしてパワーバランスがフラットになる事になります。しかし、このROASを求められることで代理店は分析・運用に関して更なる質の高い要求をされているということも否めません。

 

まとめ

2016年は今までSDK提供の代理店やリワードビジネスが台頭していましたが、今後は運用力を持った正確且つ透明性を担保出来る代理店が選択されると思われます。