シリコンバレーの会社で働いていた30代の徒然なBlog

30代家族持ちで英語スキルは一人旅行レベルのザ日本のリーマンがシリコンバレーにある外資企業で働く事になった事を綴った日記。

新しいサービスを考える時のグローバル展開で気をつけなくてはいけない事

日本でも最近は世界を視野に入れたスタートアップが増えてきています。私はiモードウェブサービスのプロデューサーやコンサルティングをさせて頂いておりましたが、当時と比べるとスケールが全然違っており、時代の流れ(グローバル化)をひしひしと感じています。

新しいサービスの対象の国はどこか?

いざ新しいサービスを始めてみようと設計し、マーケティングを行い、試算した結果しばらく赤字が続く。なんて経験も多々あるのではないでしょうか。その要因のひとつは先ず日本で、なんて事が原因でもあります。これ自体NGな事では無いのですが、その時点で最大1.3億人しか通じないんですよね。一方英語圏も対象になんて考えると17.5億人も対象に出来るんですよね。

国によってインフラやGDP、ライフスタイルの違いがあるので、共通のサービスを提供するのは難しいなんて事もありますが、それはやらない理由であって、出来ない理由ではありません。お金が足りないなら調達すべきです。スケールの小さい日本のサービスは殆ど世界に太刀打ちできません。

各国のパートナーはどうするか?

私の周りなので非常に限られた市場ですが、一言で言うと日本人で集まって日本人だけで決定して日本人だけで打ち上げする。なんてケースも耳にします。各国で各国の特徴がある中で、日本人だけで盛り上がるのも良いですがその国の文化を気にして学んでサービスに反映させないと永続的な運用は難しいと思います。最低限各国にブランチを作るか、地域企業の企業にライセンスを下ろすかし、情報を吸い上げる事を行わないと難しいです。

KPIは各国毎に設定すべき

私の務める会社はウェブ広告の代理店でもあるので、各国毎にKPIを見ますが日本はダントツで高いです。例えば、米国、東南アジア等を100だとすると1000にも2000にもなります。これは獲得単価と見て頂ければと思います。

これだけ違うので、当然海外のサービサーも日本では非常に独特な戦略を強いられます。お金がある企業は殆ど高めのレベレッジを効かせていると思います。ゲームで言えばサブライセンスを日本の企業に卸し、R/S(レベニューシェア)なんて形も見かけられます。その為、日本をベースに考えると世界では殆どその基準が通用しないなんて事も見られます。

そもそも

日本で受けないサービスが世界で受けるのか?なんて愚問です。日本でも実績は?なんて聞く人がいますが、この実績は?というのは聞くタイミングが重要です。考えることを辞める人ほど’儲かるの?’とか’実績は?’なんて結論を急ぐ質問をしてきます。ある程度サービスの本質を把握してから’これくらい儲かると思うけど私の考えはどうかな?’とか’我々のサービスで考えると儲かる可能性は低いと思うけどどうかな?’なんて多少の何故そう思ったかという文脈がある人が新しいサービスを扱う人に適していると思います。

最初にスタートアップをする際に、日本に向けてというのも良いですがある程度どのタイミングで世界に発信出来るのかはマストで考えた方が良いです。世界の動きと日本の動きは全く違います。但し、最近は日本側も世界の基準を参考にし始めているので数年経つとかなり近づくと思われます。

昔、PCが使えないおっさんたち、なんて揶揄がありましたが、世界を知らないおっさんたちなんて揶揄される事も増えるかもしれません。