シリコンバレーの会社で働いていた30代の徒然なBlog

30代家族持ちで英語スキルは一人旅行レベルのザ日本のリーマンがシリコンバレーにある外資企業で働く事になった事を綴った日記。

外資系企業の日本での採用に関しての苦労

今年も半年が過ぎ、既に後半に向けての戦略リバイスにとりかかっている(遅い?)企業も多いかと思います。世界は常に動いている。そう感じるこの頃です。

 

日本で働きたい外国人が結構いる

 

日本の文化は世界に誇れる素晴らしい文化である。そう答える海外の方が非常に多いです。私の会社は日本では未だまだ小さい企業です。日本で雇う場合は日本語と英語はもちろんの事、広告の知識やポジションによってはマネジメントスキル、コーチングスキルを求めます。正直私は学歴とかはあまりこだわりは無く、やる気や突破力、コミュニケーション力、そして失敗をしたことがあるかという点を重要視しています。

実際面接(Skype)を10人以上しました。ドイツ人、アメリカ人、ロシア人、フランス人...日本人もしました。海外の方で多かったのは日本で働きたい。日本の文化は素晴らしいという理由を第一に上げる人が非常に多かったです。弊社は日本では小さい企業なので、弊社で何をしたいのか?この職歴から雇うことでの両社の成長はどういう事が見込めるのか等、聞きますが精一杯頑張るとか、そういう抽象的な非ダイレクトなお話が殆どでした。日本で働ければどこでもよいという感じがあり、雇ってもVISAだけ取得して辞められても困る。逆にFiredにしてしまう可能性もあると感じ非常にショックを覚えました。

 

日本人を雇う難しさ

 

繰り返しとなりますが弊社は日本では未だまだ小さい会社である程度社会経験を積んだ自己判断が出来る人でないと弊社で働くことは難しいと感じています。日本の企業は雇用が守られており、最近では経営者が従業員に甘えるな!みたいな発言も散見されます。よりかかれる会社ではいけません。お互いの立場で納得出来る立場を実践しなくてはいけません。面接で聞かれるのは保険はどうなるんだ、税金の支払はどうするんだ?という事を聞かれ、いわゆる日本の一般的な法人の社会保険制度を求められる事が凄く多かったです。日本人の方から。そういうのは聞くのは至極まっとうなので何も言う気はありませんが、例えば私は30代なので、年金を貰うのは65歳なので、35年後です。少子高齢化の中、30年後の年金が今の金額で貰えるとは考えられません。その為、収めるのは義務なので収めますが厚生年金より国民年金の方が納税額は低いので(貰えるのも低いですが)、その差分を試算し、運用するのが望ましいと私は考えています。いわゆる右へならえが得意な日本人にはこれは非常識であり何も保証されていないため、強いることは出来ません。しかし、このようなリスクを取ってリターンを得る。という事、経験やノウハウが今後の日本の市場で生き残る為の術になるのでは無いかと考えています。

 

自己責任が全てな外資

 

一言で言うと自己責任です。スタートアップであれば2年や3年で会社を転職する人も少なくありません。いわゆる”こうあるべき”という日本の常識がありません。お金がお金を生む仕組みを少なからず経験をし実践し続けなくてはいけません。

時間がお金を生むという事はみなさん働いている以上実践していると思いますがお金がお金を生むというしかけを30代のうちに作っておかなくてはいけないのかなと思います。

 

最近は副業OKの企業も少なからず出てきました。先のエントリーでも書きましたが残業代なんて必要ないと考えています。遅くまで働かせやがってと感じている人は1人で稼げない人です。時間がお金を生むだけでは無く、お金が時間やお金を生むような事を意識して働く事が重要かと思います。

 

日本で育つとそういう考えが難しいですが、外資のスタートアップで働く事でそういう事が重要なんだなと非常に感じました。

 

酒のツマミは投資話

 

どういう企業に投資をしているか、なんて話を同僚とも良くします。もちろん、インサイダーになるような話はお互いにしませんが、為替から見えるそれぞれの国の施策とその効果。世界の金融市場の話をし、将来、子どもたちの世界に何を残せるかを語り合います。

 

そういう考えの持ち主の人と出会いたいと切に願います。