シリコンバレーの会社で働いていた30代の徒然なBlog

30代家族持ちで英語スキルは一人旅行レベルのザ日本のリーマンがシリコンバレーにある外資企業で働く事になった事を綴った日記。

外資の働き方をざっくり日本と比較してみた

米国の人口は約3億人で、GDPは16.8兆USD。一方日本は約1.3億人で4.9兆USDとなっている。(Google調べ)

移民受け入れや国土の物理的な差からも一概に米国が凄いという事は言い難いが、世界を牛耳っている?大国らしい数字といえると思います。

そんな米国は決裁のやり方も違います。一部私の会社だけの視点もありますが、特殊な部分はそんなにないと思いますので、ざっくりこう違うのかという点でお読み下さい。

 

クライアントとの会議

日本は基本的にアポイントを取り付けお礼メールを送り、開始5分前には到着しておく。という傾向だと思います。米国は当然会って話すという事もありますが基本的にSkypeのような通話アプリやウェブチャットボイス系のアプリを使い会議をする事も多いです。顔を出すか出さないかは出さない方が多いかもしれません。名刺交換の文化すら殆ど無いので日本式の会って話すという事よりその時間(タイミング)に話す事を重要視しているように感じます。日本だと23区であれば1時間以内で殆どの企業に伺えます。しかし、MTGにかけた時間を考えると仮に移動30分、MTG1時間だったら2時間を費やします。Skypeなら移動時間はありません。これは積み重なると大きな比重になると思います。日本では1日4件くらいアポイントがあると多い一日となりますが、米国では普通です。

提案回数という点であれば、日本の倍提案が出来ます。会わない事で済ますのが良いという事では無く、コアな部分をしっかり話せる環境であれば問わないという事が重要です。

更に米国は現場に決裁権が与えられています。

良い例えが浮かばないですが日本では肩書のない人と話すと締結まで非常に時間がかかり、30代を超えるとその人とのMTGに意味があるのかと懐疑的にもなります。

米国は違います。その場で決まる事が多々あります。非常に早いです。その結果、新しいサービスを取り入れた効果が悪かったとしても彼らは気にしません。何故ならいくつも新しいサービスを試しており、10個の中の1つが悪い結果だった。という事に過ぎないからです。

仮にギャンブルで喩えるならば、同じ資金があったとしても米国はルーレットで自分の資金を赤か黒の様々な数字にベットします。日本はパチンコ等で一つの台を粘って勝ちを求めます。競馬でもそうです。ある程度ジョッキーや血統情報を踏まえ幅広くベットできますが、ルーレットのような広さはもっていません。

文化や成長過程での経験などが大きな違いで有ることは非常に感じます。

その為、米国の現場の決裁者は責任を伴い様々な取り組みを行っており日本とは大きく異なります。決裁権限の広さにもよりますが日本は殆ど部長決裁のような事が米国ではマネージャー(日本で言うリーダー)レベルで行えます。

一方、報告フローは日本とそんなに変わりません。ただ、セールスフォースは非常に充実しており、各社何かしら取り入れているのでは無いでしょうか。日本では私の経験上Google docsサイボウズ、チャットワーク(最近でこそ)、という感じでしょうか。

数で言うなら2つか3つ程度では無いでしょうか。私の会社は少なくとも5つ程あります。グローバルに拠点があるので時差を払拭するという目的もありますが。

チャットワーク、メール、Google docs、報告システム、制作依頼ツール等です。

数に適正値は無いですがシステマチックと謳っていた日本の企業は全然システマチックでは無かったと感じるくらいシステムに情報が収集されています。効率は良いです。

日本がこの点だけでも米国と同じスピード感と感覚を持てるのであれば日本のGDPはもっとあがるのでは無いでしょうか。