シリコンバレーの会社で働いていた30代の徒然なBlog

30代家族持ちで英語スキルは一人旅行レベルのザ日本のリーマンがシリコンバレーにある外資企業で働く事になった事を綴った日記。

海外のスタートアップで働くということ

 

ブラックフライデーに、ハロウィン、映画等、最近凄くUSを身近に感じます。ハロフィンも洋画も別に今年始まった事ではないですが、IKEAコストコAmazoniPhoneFacebookInstagramNetflix、様々なサービスがUSから流れてきています。

 

日本で流行っているアプリも考え方やベースはUS発が多い

パクったパクっていないという事は関係なく、例えばメルカリもClose5というサービスがベースに感じられますし、SmartnewsだってBuzzfeedがベースでしょう。Lineに至っては日本だけで流行っており、海外ですとWhat's upやSnapchatが主力SNSです。日本初のアプリは最近ですとSuper Mario Runが代表的かもしれません。NintendoのIPで開発はDeNAです。これが現在150ヶ国以上で配信されているので、今後どれ位インストールや売上を伸ばすかは気になります。しかし、マリオというIPは日本を代表するアプリですのでこれ以上のIPは無いのではないかと考えられます。Teslaやドローンに関してもUSとかビッグデータ、マシーンラーニング、ディープラーニングなんてマーケティングにおいてもUSですよ。で、逆に日本で流行っている(課金ランキング1位)のモンストはUSでは流行っていないんですよね。ちょっと残念ですよね。

 

インバウンドは円安で減る?

海外からの日本への旅行者数は年間2000万人を超えると言われており、気がつけば案内板は英語、中国語、簡体字、韓国語、、、、等非常にごちゃごちゃしております。しかし、現在は円安が進んでおり、120円はほぼ確実かな?なんて思っています。ちょっと前までは100円だったので2割近く値上がったインパクトです。そうなると単純に20万だった日本への旅行が24万円になってしまうので、ちょっとなーという人も出てくると思われます。結局日本へ来ても物価が上がっているので(輸入に頼っている部分が多いので)更にお財布を痛めます。なので、逆に日本人が海外に行くのが今よりは増えると思いますが、残念ながら今年の年末年始は結構長期の休みを取りにくい日並びとなっています。残念。。。私も今年の年末年始は実家でゆっくりしか予定がありません。

 

中国は旧正月があるので、このエンドオブイヤーはあまり重要では無いでしょう。USのコワーカーに関してもクリスマスから2週間位会社休む人もいます。オンオフをはっきりさせている人が多いですね。USは年末年始、特にナショナルホリデーも無いので取らない人は殆どとりません。私の会社は有給に制限がありません。目標を達成していれば2週間休んだりなんてのも多いです。ちょっとヨーロッパ行くわ。みたいな人もいます。また、辞めるのも一瞬です。日本みたいに1ヶ月、2ヶ月前に会社に通知する事。みたいな契約がありません(あるところはある)。なので、お前明日クビな。なんて言われる事もあれば俺、今日で辞めるわ。みたいな返しもあるわけです。こういうのが珍しくないのがUSのスタートアップです。私のコワーカーはLinkedInで募集を探し、Skypeで面談し、明日からこれるか?にYesと答えたとのことでした。。。まーよっぽど何か鬱憤が溜まっていたのかと勘ぐってしまいますが。

 

明日から来ないぜ。よろしく。

という事がUSのスタートアップでは起こり得るという事をお伝えしましたが、引き継ぎもあるので、結局誰にも迷惑を掛けずに辞めるという事を念頭に置くのであればこの辞め方はあまり好ましくありません。しかし、それでもOKになってしまうのが自由の国、USです。逆に損害賠償でも何でも起こり得るのでいずれにせよ1ヶ月前通知の方が好ましいですね。

 

結局完全トップダウン

外資で働く日本の責任者はきっとここが一番時間や手間をかけなければいけないところだと思っています。USファースト、UKファーストなんて感じで日本だけKPIが異なる事は良しとしつつもボトムアップで呈上した戦略にアグリー取れたとしても運用するPhaseではちゃぶ台返しを何度も食らう事になるかと思います。私もここが一番労力がかかるところであり、外資だとこれは当たり前だなんて言う人がいますが、そういう当たり前が正しいみたいな感覚は捨ててほしいですね。そういうところを変えていかないと私は本当のグローバライゼーション(日本からの視点)は起こらないと思っています。

 

人の入れ替わりは本当に激しい

2年いれば古株です。新規で入社しても1年経てばプロフェッショナル。いや、強いて言えば入社してからプロフェッショナルであれ。と思われています。マインドだけなら日本も同じですが、実際プロフェッショナルでなければクビになるのがUSです。私の同期で他に3人いたのですが半年で全員消えました。。。何も言わず。。。入社した時はびっくりしましたが、今はもう日常です。誰々が辞めた、とか普通に耳にして仕事に戻ります。その後誰が引き継いだ?とかそういう確認のコミュニケーションは取っていますが。

 

CMOやCOO、CFOが変わってもCEOが変わらないと変わらない。

変わることが良いこととは言い切りませんが、ボードメンバーのシナジーというのはどのように創出されるのか未だに謎です。単純にCEOが最高経営者なので責任が伴う以上戦略・戦術の立役者とならなくてはいけません。しかし、各チーフトップがそれらをブレイクダウンしてドライブをかけられているのなら問題無いのですが、上ばかりみて、現場=クライアントニーズを蔑ろにしているケースは少なくないと感じています。そこらへんもよく見たほうが良いです。

 

VCは基本的にちゃらい(所感)

私が知り合ったVC(ベンチャーキャピタル)の方々は殆どがちゃらいです。今これがトレンドでーとか、1000万円くらい出しちゃいなよ−とか、本当に凄いVCって一握りなんだろうな−と思っています。基本的にVCは何かお金持ちなんですよね。基本的に投資を行って利潤を追求するので、分かりやすいと言えば分かりやすいんですが、右ならえ文化の人たちも多いですし、誰かが投資したから投資する価値がある。みたいなことを言ってたりするので、本物(定義は人ぞれぞれですが)と偽物の区別はつけておいた方が良いですね。長年親身に付き合ってくれるVCは本当に良いVCだと思います。最初だけってのが意外と多く、こういうのは無視して良いVCですね。

 

家族の理解も必要

30代も過ぎると家族を持っている人も多いと思います。日本に法人登録しているのであれば日本の企業で働くのと殆ど変わりはないですが、ブランチですと、海外からの入金になります。そして、保険証も変わります。厚生年金から国民健康保険に変わります。保険証が大きくなります。そして、時差もあるので、夜中から、早朝からなんてケースも無くはないです。自分の部屋(仕事部屋)を確保しておくことも考えておかなくてはいけません。その時に家族に迷惑がかからないようにしなくてはいけません。また、殆どのスタートアップは雇用契約書に「いつでもクビに出来る」なんて文言が記載されていると思います。これは、先ほど述べた「明日から来ないぜ」とも言える権利を持っているのでお互い様ということにはなりますが。

 

日本では外資で働いた経験は重宝されるが、、、

AmazonやHP、Googleなんて看板は日本では説明要らずの超有名企業です。そこで◯◯を行っていたなんてのは凄いという印象を生めるでしょう。しかし、あまり知名度の無い外資で働いていてもあまりインパクトはありません。「あ、そういう会社なんだぁ(無表情」みたいな事も多々ありました。転職の可能性を含むのであれば、有名じゃない外資のトップより有名な企業のスタッフの方が日本受けという意味では価値があると感じています。因みに、私は前者なので私は凄くそういうのを感じています。

 

まとめ

外資で働くということは今までの日本の企業文化とは大きく異なります。そして、それはひとつのパターンに当てはまることは無く、その会社のアイデンティティ、CEOやボードメンバー等の”癖”によって形成されています。海外はPDCAを回すのが本当に早いです。マーケティングのひとつの辿り口としてPDCAをどれだけ早く回すかというのがひとつの指標にもなると思います。外資は経験を多くさせてくれます。その分責任も与えられます。責任の取り方も多様です。色々有りますが、外資は相当根性がないと務まらないと思います。常にピーンと糸が張っていないと続けるのは難しいでしょう。

円安が止まらないから個人的に歓喜、何故だかわかりますか?

 

外資(今の会社)で働き始めてから為替をチェックするようになりました。そもそも円安という事は円が売られているという事で、逆に何かの外貨が買われているという事実があります。(実際のお金がどこに使われているかは明瞭に因果を判断出来ませんが)

 

外資で働くと会社によっては円建てかドル建てか選択可能

私の場合は日本に法人が無いため、毎年確定申告をしています。いわゆる日本ではフリーランス扱いです。今の会社に入った時に給料の申告(前職の給料)を伝えそれをドル建てで貰っています。

 

1000万円(年収)だとして、

入社時年収が100円/$1だったとすると、単純に毎月$8.4K(K=$1000)となります。そして、今の為替が約117円なので、当時対比で117%となります。つまり、その月は$9.8Kとなります。私が働いていた中で一番の円安は123円だったので、かなり良かったです。また、逆に一番の円高は最近の100円なので、100円の時に入社していれば一番の利益が確保出来るタイミングです(結果論ですが)。日本で生活しているから円安歓迎ですが、米国で働いていたら逆になるので、生活はかなり苦しくなります。

 

為替を予測していたアナリストは当てにならない”場合もある”

一時100円を下回るのでは??なんて時が米国大統領選ちょい前にありました。その時は自分で色々な金融系のアナリストの予測を調べていましたが、多かったのは暫くは円高の流れが止まらず、90円前半、もしくは80円台の可能性も強い。なんて見解がありました。それを読んだ時はかなり残念な気持ちだったのですが結果論、真逆の結果となり、ケースとしてはこれだけで判断するのは良くないですが当てにならないと確信しました。というかこいつらの逆に張ってたら儲かるんじゃないか?とか穿った見方もしてしまいました。

私個人としてもトランプ氏が大統領になる事はメディアを通してですが、円高になるという観点から期待しておりませんでした。そして実際次期大統領になる事が決まった時は絶望感が半端なかったです。。。が、あら不思議。という事でまさかの円安ドル高です。その後、メディア各社が世界一の経済大国アメリカを作るという事とヒラリー氏だと変わらないというそれぞれの期待値からドル買いがかなり進んだと言われています。

これは私にとっても嬉しい誤算で、円安に転じてから1ヶ月近く経過しますが、個人的希望観測としては120円は超えて欲しいと思っています。ただ、その分、ガソリンがね上がってたりして支払うのが増えていたりって事はあると思いますが。

 

結局どれ位値動きあるの??

これから外資に入社しようと考えている人向けです。日本に法人があり、5名以上社員がいるのであれば、日本の企業と同じ労働基準法に則っていると思います。しかし、ブランチとして日本での法人登録が無い場合はドル建てか円建てかを選ぶ事が出来ます。シンプルに言うと日本で生活・仕事する前提

ドル建て:円高はマイナス 円安はプラス

円建て:為替関係なし

となります。ドル建ては同じ事をやっていてもリスクとリターンが生じます。なので、フラットに考えるなら円建てを選択するべきかと思われます。

 

では、ここ数年でどれだけの値動きがあるのでしょうか。

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Yahoo!ファイナンスより引用

 

info.finance.yahoo.co.jp

 

ここ10年の円ドル為替相場の推移です。下にいけば円高、上にいけば円安となります。2012年頃は、80円を下回っていました。この時に入社し、今も日本で働いていたら1.5倍近くの給料になっています(単純計算)。ただ、10年でこの幅とも言えますし、逆にこんなに幅があるとも言えます。これは見方であるので、直感で感じた方で資産運用のスタイルを考えても良いのかもしれません。自分は長期向けなのか短期向けなのか。

 

アメリカの情報にかなり左右される

日本との時差を踏まえ、ざっくり言うとNY市場は日本の夜中に動き出します。そして、その様々な経済指数のリリースや予測のされ方で大きく日本市場は左右されていると感じています。そして、面倒なのがやはりストックマーケットや為替は連動しており、いや言い換えると世界経済の影響はあり、イギリスのEU離脱インパクト大きかった記憶があります。そして、直近では

kabutan.jp

こんなニュースを見たりしています。一方、英国ポンドと円の為替を見ると円高になっているので、それぞれの国との為替相場を常日頃見ておき、予測を立てる癖を付けておくべきだと思います。

 

まとめ

為替について話してきましたが、言いたいことは実は色々ありまして、働き方って凄く選択肢があるという事をお伝えしたいです。本当入社した時は納税等踏まえ、正しい生活の仕方ってどうやるんだろう。とドキドキしていましたが、3年程経つ今は日本の企業で働いている時よりストレスフリーです。その分、やることが増えて、お金を払って解決したり(確定申告の代理費用等)として、時間をどう作るかという事を凄く感じるようになりました。そして、一方私が知り合ったこの外資系の企業で働く友人達は良くも悪くも2社目に行こうしている事が増えています。転職ですね。ただ、殆どが外資から外資に移動しております。外資は結果を出していれば問題ないと思いますし、逆にどんどんあなたの選択肢の幅を広げていくという事もありかと思います。私も英語は得意ではないですが、日本にはない素晴らしい商品で、これを日本マーケットにぶつけたい!という事を直感で感じ今に至ります。自分にとって道を切り開いていく事をしていきましょう。という事をお伝えしたいと思います。

 

合わせて読んでみて下さい。

30over.hatenablog.com

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年末年始に見たいオススメゾンビモノ映画、ドラマ、漫画

 

DeNAのキュレーションメディアWelq騒動があり、リクルートサイバーエージェントが運営するキュレーションもざわついているようですね。一方、そういうデベロッパーの仕事を請け負っているクラウドワークスも品質を見直すぜ、というリリースでちょっと対岸からなリリースでやっぱりあまり好きになれない会社だなと改めて感じさせられました。業界的にはそんな話題で盛り上がっている?状態ですが、年末年始をぼけぇーっと過ごす、言い換えれば一気通貫で見たいドラマや映画を紹介します。オトナでも見応えあるゾンビものです。

 

何故ゾンビものを勧めるのか

米国大統領選にて勝因のひとつと言われているのが、トランプ陣営がウォーキング・デッドのCM枠にCMを出していた事。とも言われています。

www.gizmodo.jp

面白く、それくらい米国でも視聴者が多いと言われているFOXが提供するドラマです。

現在シーズン7を全世界放映で、日本では月9からdTVやHuluで視聴する事が出来ます。シーズン7なので、見切るにはぶっとおしでも60時間程必要となりますが、年末年始であれば、頑張れば可能かなと。そして、このウォーキング・デッドはかなり有名なので、途中まで見たというユーザーを踏まえると日本でもかなりの数はいると思われます。検索してもかなりのファンBlogが出てきます。なので、今回はウォーキング・デッド以外のオススメゾンビものを紹介します。

 

ワールド・ウォーZ(映画)

 

www.youtube.com

ブラッド・ピット主演の2013年公開の映画です。ブラッド・ピットはUNの職員で謎のウイルスが全世界に蔓延する中、対応策を探しに世界を周ります。韓国→エルサレム→WHO研究所という形で様々な見聞した情報を元に世界を救うというものです。この映画のゾンビは超走ります。ウォーキング・デッドのゾンビのようなスローさは一切無く、かなりアグレッシブに動き回ります。早送り?みたいなシーンもありますが、ウォーキング・デッドのゾンビとは異なります。しかし、先に言うとどの映画も頭を狙わないと死なない(ゾンビですが死ぬのです)。噛まれると感染する。音に反応する。という割りと共通項が変わらないようです。

 

ウォーキングゾンビランド(映画)

www.youtube.com

Huluで見られます。

これはウォーキング・デッドをパロディ化したような映画です。最後まで見なくても良い映画ですね(笑)。ここで面白いのはゾンビ化した人物に意思があり、途中から仲間として動いているという設定です。また、ウォーキング・デッドのダリルに扮するキャラクターも丁度良くダサくなっており笑えるようになっています。ウォーキング・デッドを見たことがある人なら飛ばしながら20分くらいでダイジェスト視聴しても話のネタになるかな?と思います。

 

バイオハザードシリーズ(映画)

最終章の6の公開が間近という事もあり、改めて見てみるとゾンビの原点だと思う印象です。ゾンビというか科学兵器として化物となっているのでもはやゾンビでは無いように思いますが。ウォーキング・デッドと比べて動物もゾンビになります。ウォーキング・デッドに出てくる動物はゾンビになりません。

www.youtube.com

1−5まではHulu(期間限定かもしれません)で視聴可能です。

日本のゲームを原点としたゾンビもの原点の映画です。アンブレラ社が諸悪の根源となり、映画オリジナルのストーリーはどのようなものになるのか個人的にも楽しみな一作です。

 

 

ウォーキング・デッド(漫画)

 

Kindleで1話無料配信もしています。ウォーキング・デッドは原作の漫画とちょくちょくオリジナルストーリーを入れているようでどっちを読んでも面白いかもしれません。私も英語版を読んでみたのですが、言語の問題はともかく、漫画そのものが日本と違い、例えばコマ割りとか、読み方が左から右へという逆だったり、描写がかなり早かったり(動きを表現するのに日本が10コマ使うのであればUSは5コマみたいなイメージ)で、脚本家と監督は凄く頑張ったんだなと思わされました。漫画よりはドラマの方をオススメしますが、皆でお金を出して買うというので良いかもしれません。高いので。日本と違い再販制度も無いですし。

 

フィアーザ・ウォーキング・デッド(ドラマ)

tv.foxjapan.com

 日本だとAmazonプライムで視聴可能です。Huluにはありません。

ウォーキング・デッドでは何故ゾンビ化したのかとか触れずに進んでいきます。なんでそこ触れないかな?なんて思ってましたらスピンオフストーリーを見てねBy FOX。という感じでした。当然シーズン1では解明されずシーズン2に続くのですが、このドラマは普通の生活をしているところから始まり、友人がゾンビ化したり、警察がおかしな行動を取ったり(人を殺しているように見え、暴動が起きるが真実は公開されない)となんだこれは?というタッチでストーリーが展開されます。ウォーキング・デッドファンなら見たいところですね。

 

まとめ

なんだかんだ、ゾンビ=ウォーキング・デッドという図式になってしまいますが、ウォーキング・デッドのゾンビをベースに考えると各作品思考を変えてゾンビの定義を変えているようですね。各作品、日本のドラマとは比較できないほどお金をかけているので見応えは十分です。年末年始に時間が取れた際は是非見てみて下さい。

デジタルの運用系広告のレポートは基本的にクライアントがやるべき

 

電通での過労死がフォーカスされていますが、デジタル系運用広告は日本のネットデジタル広告代理店は皆実施しています。そして、レポートという業務が割りと不合理を産んでいると感じています。

 

基本的にクライアントはわがままだけど、、、

クライアントによっては代理店に丸投げなケースが多いです。丸投げではなくてもクライアントのルーティンに合わせた運用を要されることが殆どです。しかしながら、そのわがままを受領している代理店側にも問題があると思われます。基本的にクライアント<代理店という図式が暗黙の了解で成り立っているケースが多いと考えられます。

ざっくり言うと、代理店は2%〜20%の代理店フィーで利益を創出しています。代理店のIRを見たことがありますか?例えば、

オプト

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2016年12月期第3四半期決算補足資料より引用

営業利益2.8億で売上対比1.6%です。

 

SEMを得意とするアイレップ

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アイレップは営業利益率9.4%。。。

 

因みに、アドウェイズは18%近くありますが、ビジネスモデルの違いはあります。オプトもアイレップSEMのリスティングを主として運用しています。例えば、1億円の運用でも営業利益は200万円〜900万円です。ちょっとでも補填が生じたらその案件では赤字に成りかねないというリスクをテイクしています。一方で数十万の安い案件では20%とか取っていると思われます(これは推測ですが)。

 

メーカーとかであれば50%とか凄く高い利益率で色々と研究費とかに転換できますが、こういう薄利モデルでは自転車操業とあまり変わりません。更に、1億くらいの規模の案件であればかなりのレポート量になると安易に想像出来ます。デイリー、ウィークリー、マンスリー、メーカー向けのレポートであればそれがクライアントの担当者から部長、事業部長、経営陣へのフローを経てレポーティングされると思われます。

こういう背景を踏まえ、しわ寄せが代理店の現場に寄るんですよ。

そろそろこういう無駄なレポートをやめるべき

私も昔経験ありますが、代理店にレポート作らせてはダメです。管理画面を共有しましょう。代理店も自社フィーが見られちゃう。とか、そこ気にしているんじゃなくて、無駄だと思われる事は強く言いましょう。アドテクとは何だったんだ?って感じですよ、日本。強いて言えば締め切り時間もあるケースが殆どだと思います。代理店は代理店フィーを明朗化しましょう。「一般的に20%です。えへっ!」なんて言っていないで、体制におけるリソースや前金として立て替えていたりするわけですからそういう事を踏まえてフィーだけではなく、固定のハウスエージェンシープランとか選択肢を持ち、ビジネススキームをはっきりさせた方が良いと思います。私がこのように思った背景は、USのリレーションスタイルです。

 

USははっきりしている

USの全てのクライアントが、とは言いませんが、日本と比べて担当者が裁量あるので、レポートもフォーマット化されているし、極端な事は要求されません。しかしドライです。効果が合わなければ直ぐ止められます。しかしこれで良いのです。効果が合うように運用に集中すべきです。

 

当たり前を疑って今あるビジネスモデルの不条理や不合理を払拭する動きをしませんか?

私もクライアントにこのような質問をした事がありますが、やはりデジタル広告のノウハウは貯まらないという事でハウスエージェンシー化を目指す動きも少しづつあるようです。レポートにおいても極力管理画面から落とせるような状態でコピペで管理出来るようにするとの事です。何十枚のレポートよりも管理画面の共有が一番です。

日本のデジタル広告運用構造のおかしさを海外と比べてみた

 

米大統領選も落ち着き、思った以上に円安になりちょっと驚いています。そして日本では、いやネット業界では結構重い日常が問題視されています。

 

www.buzzfeed.com

この記事に書いてあるITに関する業務は殆ど本当です。当たり前とは思わないですがかなりリアルな話しとなっており、今後どう改善していくのかというのが注目すべきところかなと。以下、引用しながら業界外の方でも分かるように且つ、業界内の人に提唱したい事を書いていきます。

 

さらに、枠を確保してデータをとったあと、それを分析する人も必要になる。ネットメディアに溜まった加工される前の数字、Excelなどにまとめたデータ自体は、ただの数字の羅列にすぎない。読み解くには一定のリテラシーが求められる。
多くのクライアントが求めているのは、データを落とし込み、誰でもわかる形式になった「レポート」だ。
それも「ネット広告ならすぐデータが出せるだろう」と日々の報告を要求するところもある。ここでも「手作業」が発生するため、誰が担当するのか。結局、人手の問題になる。
電通では主に入札や基礎的なデータまとめを子会社が、レポートの作成やクライアントへの報告などを電通社員が担当していたという。
「クライアントによっては、データ分析を期待して、前日の運用実績を朝までにというところもあります。そうなると、1日の運用を終えて、夜からレポートを作り始める。出来上がる頃には、朝になる。そんなことだって珍しくない」(電通社員)

 本当にこのとおりです。様々な数字が見える事でマーケティングし易いデジタル広告マーケティング。その一方でレポートの形も各クライアント用に用意しなくてはいけないのが現実です。しかし、その状態を招いている簡単且つ大きな理由は2つだけだとと考えています。

 

・代理店が管理画面をクライアントに開示しない

・クライアントのビジネススコープが狭すぎる

 

私が上記2つを感じ始めたのは今の会社に入社してからです。それまでは代理店フィーという形で広告費の10〜20%、高ければそれ以上のフィーを代理店は設定します。%なので、バジェットによってその獲得額は変化しますが、大抵はQ予算として数百万〜数千万の額になると思います。そして、コンペになると代理店フィーを削るチキンレースの始まりとなります。

 

具体的に広告主と代理店のビジネスモデルは?

業界の人なら当たり前の話しなので飛ばしてもらって良いです。

 

例えばA社の広告予算として1000万円があります。この1000万円はKPIと呼ばれる目標が設定されています。提案の時点でどのメディアにどのようにアロケーションさせていくかを代理店は提案します。そして代理店フィーを含むのか乗せるのかでも大きく代わりますが、最近では込みで、というのが多いと思います。その結果として

 

クライアントが用意した広告費:1000万円

代理店フィー:200万円(20%)

メディアフィー:160万円(20%)

メディア原価:640万円

代理店売上:1000万円

 

そして、目標となるKPIがアプリインストールとして分かりやすく1000円とすると、

 

CPI:1000円(メディアフィー含む)

 

となるので、実質決められた期間で6,400件が目標数値となります。最近のデジタルはCPI固定も増えてきていると感じますので、代理店運視点では割りと楽になってきているかと思います。何が大変かというと、CPCやCPM等アプリインストールにかかる予算が目標を上回った場合の原因と結果、そして傾向と対策という過去現在未来を繋げた場合に見えてくる仮説やPDCA設計に時間がかかります。もう少し詳細に言うと、何故そうだったのか、その根拠となるものを数字から、市場から、競合から様々な視点から説得力を得られる数値を見つけなくてはいけません。これがものすごく時間がかかる。例えば、IMP(表示回数)は凄く良かったがCTR(クリック率)が低かった。クリエイティブにこういう課題が考えられる。そしてその後クリエイティブをこういう風に改善した。もしくは、ビッティングコストが結構高騰していた(季節要因とか、良い、著名なメディアを指名しすぎたとか)とか。ボトルネックが分かっているので改善可能というレポートを用意しないといけません。その間、クライアントは定例や日報等で状況を把握します。

 

これが、海外の場合だと、クライアントサイドの担当者が日々管理画面を見てメディアの担当に指示を出します。代理店が存在しません。司令塔はクライアントの担当者です。ここが大きく違います。敢えてここでビジネスモデルの比較をしてみると

 

クライアントが用意した広告費:1000万円

代理店フィー:200万円(20%)

メディアフィー:200万円(20%)

メディア原価:800万円

代理店売上:1000万円

 

 

プレイヤー(代理店)が減っているのでその分、獲得量も同じ予算でも増えます。そして、クライアントサイドの担当は経験を得られます。上記のメディアは1つならまだしも、複数を運用するとかなり大変であるという事はあります。その際には代理店に頼むという事も無くはないでしょうが、実際はディレクションが上手い人間で有ることと、裁量がそれなりにある担当者であれば複数のメディア運用は可能でしょう。これをお金で解決するクライアントが日本には多いのです。代理店が多いからというのもひとつの理由でしょうが。

そこで、提案したいのは自社でデジタル広告運用の部署を作ること。です。ハウスエージェンシーと呼ばれるものです。デジタル広告は一日にして成らずです!そういうものを作るタイミングではないでしょうか。代理店が多すぎるという理由もあると思います。しかしその殆どはTwitterFacebook等のソーシャル運用で売上を作っています。つまり、どこに頼んでも同じ。なら代理店フィーが低いところに任せよう。みたいな形になってしまう事が多くなってしまいがちです。固定費を持つ事でコストとしては定期的に増えると思いますが、ノウハウやナレッジなどは自社に溜まります。え?それだけ?じゃー代理店に任せた方がいいじゃん!となると思いますが、それを苦にしない形にしたのがアドテクです。

アドテクはKPIを設定してアルゴリズムがそれに沿った形でビッティングを行います。なので、管理画面を見ていれば良いのです。リスティングであるとその限りではありませんが、初期設定と定期的なチューニングで運用コストを抑えたのがアドテクです。なので、それらを駆使する事で蓄積されたデータをDMPに為、流行りの言葉で言うと自社チームでビッグデータマイニングを行い広告効果を高めていくという事が可能となります。代理店に頼まないメリットも色々生まれます。

・自社のデータを外部流出する必要が無い

・管理画面を共有出来るので運用が楽

・自社都合で色々運用出来る(一時停止やABテスト等)

なので、自社でそれぞれデジタル広告運用体制がある事は改めて必要だと感じています。規模はケースバイケースとなりますが、取り敢えずは代理店を外す事でのメリットを考えてみてはどうでしょうか。

 

「それに加えて、数字をもとにした要求もクライアントから届くようになる。『電通さんなんだから、数字を出せるでしょう。どうして出せないの?改善したレポートを出してくださいよ』。しかし、ネット広告の世界はいままでのテレビや新聞とまったく別物です。成果がはっきり出てしまう。それなのに人手不足。構造自体がパワハラになっている」

 

構造をおかしくしたのは代理店とクライアントです。構造としてはピラミッドヒエラルキーで見るトップダウン構造ですね。オーダーとしてはそうなりますし、そもそも現場がどんな管理画面で見ているかとか上層部は知りません。知る必要も無いとか思っているかもしれませんが、知ることで見える事ってたくさんあります。

 

まとめ

この件については色々とレポーティングしていきたいと思っていますし、外資で培ったノウハウを活かして各社にコンサルでもしようかと思っています。構造がおかしいというのは利益構造もおかしいはずです。当たり前を疑う事が出来なければいけないPhaseではないでしょうか。代理店を排除する事が目的では無く、代理店としての役割が河合ってきているという事に代理店が気づきポートフォリオを変えていかなくてはいけないと感じています。

出世に一番重要なこと

 

久しぶりに面白い記事に触れました。

toyokeizai.net

こういうのを部下に見せたいのですが見せるといかにも、という感じでちょっといやらしいのでどこかで触れてほしいものですね。

 

結論から言うと、上司を出世させられる人が出世の近道を通る。という内容で、個人的には全く以ってそのとおりだと思います。私も若い頃、私のチームリーダーだった上司が今では役員とか、大手の部長をやっていたりと手前味噌ながら出世させたなぁなんて思っています。もちろん、上司も優秀じゃないと当然出世出来ませんし、この考え方で言うと、その上司も上の人を出世させてたと思います。なので、考え方の統一というか働き方という点で会社がそういう仕組を持っているかどうかだと思います。以前360度評価を用意して欲しいなんて言っている人がいましたが、そういう場合は逆の考え方とうか目標を達成できなかったのはお前のせいだーというなすり合いの仕組み作りを求める人もいました。私の会社では無かったので一応諭しましたが今どうなっているかは分かりません。

 

つまり、良い上司と部下の関係じゃないと難しいんですよね。本当に。なので、この点は上司という立場からは凄く考えますが。良いという定義も難しいですが。合う合わないでしょうか。大手企業に社内営業が上手いやつは同期に嫌われるなんて事もあると思いますが、誰が一番得するのか、というとこの営業が上手いやつでしょう。言い換えると将来の上司になる可能性が非常に高いです。もちろん、社内営業が出来るやつはその分仕事も振られるので経験も得られるしサポートも受けられる。なので、伸びるのが早いんですね。椅子取りゲームみたいな感もありますが、こういうスキルも大切だなと熟思わされます。私はこういうのが出来ない人間だったので後悔しています。

 

居心地の良い仲間とワイワイするのも良いですが、長いようで短い人生と30代後半にもなると感じます。是非20代の人には何が必要で何が不必要かを今一度考えて欲しいものです。

 

30歳貯金0独身の営業マンの話

先日この30歳貯金0独身の営業の知人と食事をしました。仮にAくんとします。

上には割りと可愛がられるやつでスポーツは出来るが学は無い。クライアントファーストの考えはあるが、小さな変化やコツコツというのは苦手なやつです。彼女がいた事はありますが、付き合っては別れてを繰り返し今はいない歴1年くらい。

で、結論から言うと、将来に不安を感じ始めたという事なのですがその解決策が分からないというのとすぐ動こうとしない。というよく分からない話でした。保険で積立やれば?と言っても保険はいいや。と理由も無く断られたり、持株会で云々とか言うので、じゃー直ぐやればいいじゃん。って話しをしても「でもなー」なんて手元に現金を置いておいて、使いたいというのが未だまだトッププライオリティになっている印象でした。

 

中長期的な目標をいくつも用意しておく事が人生を豊かにする

careerpark.jp

このサイトにも書いてありましたが、中長期の目標を達成する為なら短期的な不利益は覚悟する。という事です。何かを得るには何かを失うというのは私の座右の銘でもあります。取り敢えず、ここまでの人生で後悔はあるものの、満足はしています。言い換えると達成してきています。結婚し、家族を持って、外車に乗って、家を買ってとか。外車なんてのは20歳くらいからの夢でした。安いのなら買えたでしょうが、維持が大変だったと思います。都内なので、駐車場コストとか若いので保険が高いとか。なので、外車を持つタイミングとしては、家を買って保険の等級も上がってというタイミングにこういう車を買う。という目標を持っていました。家を買えば駐車場料金は格段と安くなるので。年も経ると事故らなければ等級もあがるので安くなります。ただ、若い時に乗れなかったという事はあります。(駐車場と外国車である事は直接は関係ないですが)

話しをAくんに戻しますが、彼は目標がありません。欲求が多いからかなと思っています。割りと高級志向でAくんの給料に対して求めるような物ではないと感じられる事ばかりでした。最近金利が無いローンプランが多いので300万くらいの時計なら60回払いで買おうかなとか。って事は300万の価値は無いんじゃないんじゃないか?維持費解ってるのかな?なんて思ってしまうのは私だけでしょうか。年をとると性悪説になってくるので嫌ですね。

 

まとめ

人生を豊かにと考えるならば中長期な目標を設定するべきです。この年になると自分というよりは子供の為にとか段々自分の為から人のために変わってきている事を凄く実感しています。また、目標自体立てるのが難しくなってくる印象も同時に覚えます。車のナビと一緒でどうやってそこに向かっていくかというのが重要ですね。

 

 

無料でもハイクオリティ情報が取得可能な情報メルマガ2選!

 

情報過多な昨今、仕分けやキュレーションアプリ等で効率良く取得するノウハウばかり上達している。なんて人も多いのではないでしょうか。さて、今回オススメするのは私も使っている以外と情報まとまってて良いなと思うものです。全て無料で登録出来ます。そして、こういう情報は雑談力を鍛えるのに役に立ちますのでおすすめです。

 

Jnews

www.jnews.com

 

個人なら月額500円でメルマガ形式で読めます。

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こんな感じでアーカイブされます。しかも中身も途中まで読めるのですが資料に使えそうなマーケット情報が豊富です。アーカイブされるので、半年に1回入会して、、、みたいな事も可能かもしれませんが、情報の鮮度は当然落ちると思います。ただ、よく分からない業界情報を無作為にというよりは、こういうところからサマリーを得てから動くことで効率性を高める事ができるかもしれません。

 

事業構想オンライン

www.projectdesign.jp

これも有名な媒体ですが、無料メルマガは項目がいくつかピックアップされており、リンク押下で該当のウェブページに飛ばされます。全体を読むにはFacebookアカウントかTwitterアカウントでのログイン(無料登録)をすれば、記事が読めます。写真がかなり綺麗なので、見ているだけでも引き込まれそうです。もちろん、こちらもマーケットのパーソンにフォーカスしたインタビュー等豊富なので色々情報を仕入れることが可能です。

 

まとめ

他にもありますが、上記2つが上手いメルマガのテンプレートかと思います。例えば、

  • タイトルだけで興味の判別がつく
  • 広告になっていない
  • メルマガだけでも情報量が豊富(タイトルとリンクだけでは無い)
  • 定期的なので重くない
  • メルマガの容量が重くない
  • 変なアスキーアートで飾られていないので見やすい

という事があるので、有料→無料を繰り返す事はありますが、ずっと購読しているものです。Jnewsに関しては10年近く購読しているのではないでしょうか。個人だと500円で法人だと1500円なのでどちらでも良いと思いますが会社側に申請して読むのも良いかと思います。